トランプ米大統領は4月17日「米国が中国に対する大規模関税を発表して以降、中国側から頻繁に協議の申し出があり、協議を行っている。中国とのディール(取引)は実現すると思う」と楽観的な見通しを示した。
中国政府としても一刻も早く本格的な交渉に入りたいのが本音だろう。
だが、面子を重んじる中国政府は「現在の状況では交渉を開始することができない。中国に極端な圧力をかけることを止め、敬意を示すことが前提条件だ」としている。
これまで合成麻薬フェンタニルの問題が交渉開始の躓きの石となっていたが、トランプ政権はさらなる難癖をつけてきた。
それが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに関する中国政府への責任追及だ。