バラエティー番組「ダウンタウンDX(デラックス)」(読売テレビ、日本テレビ系列)が、32年の歴史に幕を下ろすと発表された。
【画像】いつの間にか代打MCに…最近見てない人は驚くこと間違いなしな「ダウンタウンDX」の現在の様子
松本人志さんが活動休止してから、1年以上が経過した。浜田雅功さんの体調不良により、今後のコンビ活動が見えないなかでの終了発表とあって、視聴者からは驚きの声が出ている。
インターネットを中心に、これまでメディアの変化を見てきた筆者からすると、ダウンタウンDXの終了は「視聴者がテレビに求めるコンテンツの変化」を表しているように感じる。その理由を説明しよう。
読売テレビは2025年4月21日、「ダウンタウンDX」が6月26日の放送で終了すると発表した。
番組は1993年に開始し、少人数のゲストを招いてのトークや、クイズ番組を経て、現在は「ひな壇」に並ぶゲストとのやりとりが中心となっている。
視聴者によるゲストの目撃情報や、スタジオまで着てきた私服やアクセサリーの紹介など、芸能人の日常生活が透けて見えるようなコーナーを通して、ダウンタウンの2人による、ゲストへの「イジり」を楽しんでいる視聴者も多いだろう。
そんな人気かつ長寿番組だが、ここ数カ月は「あるじの不在」が続いていた。松本さんはスキャンダルを受けて、雑誌報道に対する法的措置に注力するため、2024年1月から活動を休止している。
加えて、浜田さんは2025年3月、前年末から体調不良があり、「医師より、当面の間、静養することが望ましい」と助言を受けたとして、一時休養に入った。1カ月ちょっと経過したが、いまなお復帰予定は明らかになっていない。
浜田さんの休養を受けて、番組は代役による司会を立てている。4月3日の放送は「かまいたち」山内健司さんと濱家隆一さん、10日は「千鳥」大悟さんとノブさん、17日は「ロンドンブーツ1号2号」田村淳さん、そして24日の放送は東野幸治さんが担当する予定だ。
視聴者からは代役を立てつつ、浜田さんの復帰を待つと思われていたのか、SNSでは突然の番組終了に驚く声が相次いでいる。加えて、「ダウンタウン」を冠する他の番組を心配する投稿も少なくない。
というのも、たとえ浜田さんが復帰したとしても、松本さんの活動が見えない以上は「ダウンタウンの番組」とは言えないからだ。松本さんのスキャンダル報道から、まもなく1年半を迎える。すでに訴訟取り下げからも半年ほどたつが、取り下げ直後の2024年12月に、芸能記者によるインタビュー記事が、大手ポータルサイトに掲載された以外、ほとんど続報は見られない。
この間には、ともに「まつもtoなかい」(フジテレビ系)を担当していた“盟友”である中居正広さんも女性問題を報じられ、芸能界を引退した。エンタメ業界にも「人権とコンプライアンス意識の順守」を求める風潮が高まっている。
報道の真偽を横に置いても、一度スキャンダルが出た人物であるだけで、風当たりは強くなる時代だ。そこで重要となるのが...
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