日本に移住する中国人から、その理由として多く聞かれるのが「子どもの教育」だ。中国では日本以上に受験競争が激化し、多額の教育費をかけて大学を卒業しても就職が難しい現実があり、将来不安が広がっている。親たちは「日本は中国に比べると競争が厳しくない」と口々に話し、各地の進学塾やインターナショナルスクールには中国人の子どもが殺到している。日本人と関わらない中国人同士のコミュニティーも各地で築かれている。 【グラフ】永住者の推移
学習する中国人の生徒らを見守るアーガス進学会の本寺塾長(1月、大阪市中央区で)=大塚直樹撮影
「中国よりもいい環境で教育を受けさせたかった」 2022年に長男(17)と長女(13)を連れて、経営者向けの「経営・管理ビザ」で大阪市に移住したコンサルタント業・呉丹さん(42)(女性、仮名)は、母国を離れた理由をそう語る。 呉さんによると、中国では受験競争が日本以上に激しく、小学...
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